山のぼりました。
7月の9〜10日と死の国こと四国、愛媛県 石鎚山に行ってきました。
西日本最高峰らしいけど、標高1,982m。
学生時代の ”わっくん” と ”くっすん”(そんな呼び方誰もしてないけど) と3で人行きました。
天候の都合で急遽山を変更したので予備知識がほとんどない状態でロープウェイ乗り場に行ってみるとこの有様。
あたしゃてっきりパナウェーブ研究所の皆様かと思いましたよ。
我々の整理券番号が22番だったと思うのですが、呼び出されてるのが17番だったので
「こりゃ意外とすぐに乗れるな」
と、タカをくくっていた。
ところがドッコイ常呂川、パナウェーブ御一行の大半が17番の券を持ってるもんだから、何回ゴンドラが来ても17番のまんま。
なんでも、石鎚山の開山祭りだそうでこの日は午前3時からロープウェイが動いてたそうだ。
ロープウェイに乗ること約8分の間、石鎚山についての案内を車内放送で聞かされる。
石鎚山は役行者(えんのぎょうじゃ) が開いた山である。
登頂への道は険しく、一度は諦めようとしていた時に、ある狩人(?)に出会う。
狩人が延々と斧を研いでいるので何故かとたずねると、
「針が無いので、斧を削って針を作っているところです。」
と答えた。
痛く感動した役行者は、何事も諦めてはいけないと思い直し石鎚山登頂に成功、石鎚神社成就社を建てた。
そんなお話。
うそくさい。
ギガント嘘臭すなぁ…。
ロープウェイを降りてしばらく行くとウワサの石鎚神社成就社に着いた。
登山道の方へ抜けようとすると神社の職員が「登山届は出したか?」的なことを言うので足をとめる。
結論から言うと、出したのは登山届ではなく500日本円×人数。
祭り期間中は信者でないものは払うことになってるそうだ。
だったらなぜ最初からそう言わない?
神に仕える者とは思えぬ所業だ。
そんなこんなで登山道の様子。
なんまいだ〜なんまいだ! なんまいだ〜なんまいだ!
頂上までずっとこの調子。ずっと渋滞。ずっと なんまいだ。
もう何枚でもいいずら!!!!
お念仏を唱えながら登山なんて見上げた信仰心だなぁ…なんて思ったけれど、登山口にあったのも神社だし、頂上にあるのも神社ですよ!途中に寺なんか一個もないッスよ!!!
なんだかなぁ!(by阿藤快)
登りと下りがすれ違うとき、普通の山なら「こんにちは」と挨拶するもんだが、この人達は「おのぼりさん」「おくだりさん」と声をかける。
下りの人が登りの人に「おのぼりさん」、登りの人が下りの人に「おくだりさん」と声をかける。
道端で座って休憩してる人にはどう声を掛けたらいいのか分からなくなるという、詰めの甘いシステムだ。
たまーに、ホントに極たまーに、白装束を着てない人が下りてくるので、ほっとしながら「こんにちは」と声を掛けると、返ってくるのは「おのぼりさん」…。
隠れ信者か? それともこの山に登った者は皆ああなって帰ってくるのか?
この先には一体何があるのか?
一抹の不安を覚え、「俺はこの山を出るまでは”こんにちは”で通さなければ…」と心に誓った。
途中鎖場が何ヶ所かあるのだけれど、これが普通の山で見る鎖とは違って、野太い鎖がゴロンとぶら下げてあるだけで固定もされてない。
修行用の鎖といった感じ。
そんな鎖に5人も6人もが鈴なりにぶら下がって登っていくという山の常識では考えられない鎖場だった。
その鎖場でもも筋を瞬発的に酷使してしまった わちを。はテント場まであと10分のところで太ももがスパーク!!!
(わっくん 撮影)
いとあはれなり
テント場に荷物置いて30分程で山頂小屋に到着、本当のピークである天狗岳へ。
(Googleマップで見ると変なところに石鎚山のピークが載ってるが、石鎚山というピークはないはず)
(Googleマップで見ると変なところに石鎚山のピークが載ってるが、石鎚山というピークはないはず)
(くっすん 撮影)
結構怖かった。
(わっくん 撮影)
こういうルートでは一旦腰が引けるともうあかんね。
このあと山頂小屋に引き返してとりあえずビール!!
ご機嫌さんでテント場までおくだりさん♪
テン場は虫が凄かったので殆どテントの中で過ごした。
夜になって わっくん は夜空を撮りに外へ出てきたが、一眼レフ持参の くっすん は出てこなかった。
次の朝、もう一度山頂小屋まで登ってガスの取れた景色を満喫してテントたたんでしれっと下山。
今度はすれ違う人たちから「おくだりさん」と声を掛けられるわけだが、標高を下げるにしたがって、「こんにちは」と返す一般登山者が増えてくる。
そんな人に心のなかでこう叫ぶ。
染まって帰ってきちゃいけないよ
学生時代、わちを。が山に行くと言うと、「また山かよ!」と呆れていた2人。
わっくん はいつの間にか平気で雪山とか登っちゃう山男になってたし、「海は眺めるもの」とのたまっていた くっすん が山に登りたいと言い出すなんて夢にも思わんかった。
そんな3人を引き寄せたのは「山」だった。
まさしく、山は神なり(なぜかドヤ顔で)
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